タグ:ビシージ ( 2 ) タグの人気記事

暁の決戦

何度攻め立てても魔笛を明け渡さないアトルガン皇国軍に対し、ついに各蛮族軍が持てる力の全てを結集した総攻撃をかけてきたようでした。
深夜に蛮都を出立し、攻勢をかけてきたマムージャと呼応するように、未明バフラウへと上陸した死者の軍団。
そんな二勢力の状況を見守りながら、二勢力によって疲弊するであろう皇都の守りを確実に打ち崩すべく黙々と行軍準備を進めるトロール傭兵団。

そんなかつてない危機的な状況を目の当たりにしながら、僕は訳あって皇国の地を離れねばならなかったのです。
逃げたのだろう、と言われても仕方のないことかも知れません。
けれど刻々と現地から入ってくる情報を聞きながら、いますぐかの地へ飛んでいけたらと何度思ったことか。
対マムージャ戦で炎、天の両蛇将が倒され、続く死者戦で残りの三将軍が多くの住民共々捕虜にされ、まさしく皇都は丸裸の状態。
その上で満を持してやってくるトロールを迎え撃たなければならないとの報せが入った時は、もはやこれまでか、という諦めすら心をよぎり、五鏡の守りを欠いた状況で防衛戦に当たる仲間達の無事を、ただ祈ることしかできませんでした。

けれど奇跡は起こったのです。
あれほど絶望的な状況から始まったのに(防衛力も0だったそうな)、封魔堂へと一直線に押し寄せる敵軍を、粘り強く引き離し、各個撃破していき、その末に…
最後のボムの自爆をもって、トロール軍撤退、防衛成功と相成ったのだそうです。

その場に居られなかった自分が何を言ってもまぁ詮無いことなのですが、皇都に留まり、最後まで戦い続けた彼らには、あらん限りの賞賛を送りたいと思います。
本当に、よくやった!

この先も継続して魔笛を守り続けていけるのかどうか。
それは僕たちが彼らのように、戦場に出る時に高い士気を持って立ち向かい続けられるかどうか…だけではなく、蛮族軍が皇都に攻め込む前に、いかにして戦力を削いでいくかの戦略も重要になってくるのでしょう。
単純に力と力だけをぶつけ合う段階においては、すでに向こう側に大きく水をあけられているのは明らかなのですから。

僕自身も、もうちょっと研究が必要そうです。
[PR]
by Rdms_pride | 2007-06-07 12:47 | よしなしごと

朝起きたら魔笛がなくなってたので探しにいった

そんなわけで、ただいまゼオルム火山はハルブーンの最奥部にいます。
続きは無事帰ってこれたら書こうかと思います。

***********************************

ということで帰ってまいりました。ちょこっと日付が経ってしまいましたね。
生きてます、生きてますよー。いやぁ、それにしても長い戦いでした…。

ことの起こりは、朝起きて、いつもそうするようにリージョン情報を確認したときでしたっけ。
なんか、「魔笛を奪還せよ」とか指令が流れてるんですね。
で、トロール傭兵団がLv6で魔笛防衛中、と。
聞けば未明に不意を突かれた形での襲撃となり、なすすべなく五蛇将総崩しの上で魔笛を持ち去られてしまったとのこと。
五鏡の守りを失った封魔堂に、進んでトロール達を引き入れた傭兵の姿を見たなどという、耳を疑うような噂まで流れている有様。
迅速な救出活動が行われ、魔笛ともども連れ去られた将軍や街の人々は、僕が起きた頃すでに助け出されていたものの、アルザビには重く澱んだ静寂がわだかまっていたのです。

さて、なくなったら取り返さねばならないわけでして。
早朝から早速魔笛を取り戻すべく、有志を募っての攻略戦が繰り広げられており、僕もまた、ちょうど募集をかけていたそんな団体のひとつに加わり、ハルブーン攻略戦へと挑んでみることにしたのです。
お国のためってわけじゃありません。
僕の祖国はやはりサンドリアですし、魔笛がアルザビに据えられてる限りもたらされる加護の数々は、やっぱりないよりもあったほうがいいに決まってますから。
それだけですとも。

集まったメンバーを見てみれば、ナシシ侍白赤赤召獣獣獣獣。
リーダーの弁によると「もう一息で獣PTが作れそうでした」。
それはそれで面白そうではありましたが、結局大事をとってバランス編成で行くことにしたようです。
僕が組み込まれたパーティは獣獣シ侍赤召。
僕自身はボス格のトロールをひきつけておく役を任され、サポートジョブは忍者に。
道すがら手懐けた赤芋虫ことエルカ4匹が、ハルブーンをもりもり蹂躙していく様はひたすら愉快。
魔笛の座へと続く扉を開けさせるための符丁を記した「モブリンの楽譜第一楽章・第二楽章」も首尾よくトロール達から巻き上げて、魔笛の座へとたどり着くことができました。
ですが、笑っていられるのもここまでだったのです。

魔笛の前に立ちふさがる三人のトロール。
ナイト、モンク、赤魔道士と思しき彼らのうち、モンクだけは先に突入したらしいチームの手で衰弱していました。が、残りの二人はいまだ精気みなぎる風情でたたずんでおり、根気強い攻めを要求されるであろうことを予感せずにはいられません。
しかもやっかいなことに、ボス格のナイトトロールはお供の二人を倒さない限りまともに傷をつけることもできないという、不思議な加護を纏っているというのです。
まず第一陣ということでもう片方のパーティが先に突入していったのですが、リレイズ装備まで駆使して粘ったものの残念ながら撤退。
同じくナイトトロール引き付け役であったもう一人の赤さんに話を聞いてみると、

「グラビデもバインドも入らなかったから、クリム脚でひたすら逃げ回ってた」

との事。…すいませんそんな素敵な装備ないんですが。
どうしたものかと考えながら強化魔法を回し、突入準備を進める背後から、赤さんのもう一言。

「けっこう狭い部屋だから、あまりのびのびとは走り回れないかもー」

かくして、なるほどなるほど、と頷きながら扉をくぐり、幻影をまとうわけですけども。
こちらのパーティの作戦は、僕がボス格ナイトを、呼び出しキャリーさん達がモンクを抑えている間に、残りの面子で赤を倒す。倒せないまでも、少しでも弱らせる。
一度や二度倒された程度で諦めない。
その事を念頭に、いざ戦端を開いてみたものの…
まず、魔笛の座は狭い。のびのび走るどころか、あっという間に部屋の端まで追い込まれ、剛腕から繰り出される片手棍の一振り一振りが、唸りを上げて幻影を引き裂いていくのですよ。
正直泣きそうでした。ストンスキンで受けても二撃分くらったらもう剥がれてるとかもうね。
ともかく避けてるだけではいかんともしがたいので、何かスリップを…と思いストンスキンの摩滅を軽減するためバイオを入れてみたら、ちょびっとだけ効いていたようでした。
まあ一度こちらの戦線が崩れたのを退いて建て直し、再び挑むも削りきれず、結局今回のアライアンスもアルザビまで撤退と相成りましたが。

その後デュナミス踏破LSの定例活動なんかを経て、一息ついてリージョン情報を確認などしたのですが…。
魔笛は未だハルブーンにあり、との情報が流れるばかり。
モグハウスのなかでそれを確認した僕はしばし瞑目し、それから、つけていたままだった踏破LSに向けて声をかけたのです。

「魔笛奪還に、興味ある方はおられませんか~」

言った。言ってしまった。これでもう後には引けません。
幸いにもまだLSに残ってくれていたうちの何人かが応えてくれて、そこからさらにシャウトで募集をかけて、すんなりとフルアラが完成しました。
編成は戦シ黒赤吟忍、忍黒赤ナ青青、戦モ白黒吟忍。僕は第一パーティです。
数の暴力でハルブーンの戦力を片っ端から蹴散らし、魔笛の座まですんごいスピードでたどり着くことができたのですが、そこからがまた辛い戦いだったのです。
突入直前に楽譜の文字が消えて突入順を調整しなければならなくなった…といったトラブルに始まり、「だいじょーぶだいじょーぶ」と突入していったら開始5秒でいきなり戦闘不能にされた人が出たり、もうわやくちゃなスタートでした。
余談ですが、彼らはある程度衰弱していると開幕からいきなりSPアビリティを使ってきます。
もちろん、デュナミスのようにアビリティ発動されたときに寝かせばやり過ごすことも可能ですが。
何度か突入を繰り返すうちに離脱しなければならない人も出てきたりで編成を多少組み替えて、何度目の突入だったでしょうか…。

「リーダー、お供片付けなくても青魔法だとボスにダメージ通ります」
「おお?」

加護のわずかな綻びか、それとも情報自体がガセだったのか?
とにかく急遽方針転換、お供を放置しつつできる限りボスを疲弊させ、僕達のパーティに後を託そう、ということになったのです。
そうして先行の第二パーティと交代で突入してみれば、目に見えて衰弱したボスの姿。
こうなったらもう敗北は許されません。
事前の打ち合わせでは、忍者・シーフさんにマンボ二曲を聴いてもらい、シーフさんが絶対回避状態で突入。
僕と黒魔さんが印スリプルIIでモンクと赤魔をそれぞれ寝かせてSPアビリティをやり過ごしつつ、頃合を見て赤魔道士から倒していきます。
もちろんこの間ナイトには一切なにもせず、絡まれ状態を維持してもらうのです。
ナイトの体力は見た感じ六割からスタート。
ナイトと赤魔道士が回した強化魔法を丁寧にはがしながら、僕自身の赤魔道士としての、本来の仕事を順にこなしていった、という感じでしょうか。
まあ、ボスへの弱体魔法はスロウブラインバイオくらいしか入らなかったのですが。
時折シーフさんや忍者さんが攻撃をかわしきれずあわや…という場面もあったものの、順当に三人をくだし、ようやっと魔笛が納められた台座へと手を掛けました。

魔笛が台座から離れた瞬間、両手の中に納まったそれからとも、それとも大気中からともつかない所から、何かの鳴き声が聞こえたような気がしたのです。
魔笛は人の耳には聞こえない音を奏でるといいます。
きっと空耳か、それともハルブーンに棲まう何かべつのものの声だったのかも知れません。
ともかく、魔笛は一呼吸おいたあと、僕の手の中からゆらりと消えうせました。
同時に、リージョン情報が魔笛の奪還を、アトルガンエリアに活動中の冒険者達に伝えました。
ハルブーンにいる僕ら自身にも。

非常に長丁場かつ苦しい戦いでしたが、滅多にない貴重な経験であったと思います。
や、魔笛というものの性質上、あまり頻繁にあっても困ることなのですが。
折角の凱旋、バルラーン大通りででも「魔笛、とったど~~~!!」くらい叫んでみようかとも一瞬思ったのですが、それはあまりにもこう悪乗りが過ぎるかと、思いとどまりました。

僕の要請に応えて、集まってくださったみんなに感謝します。
間もなく蛮族勢力が新たな戦力を投入してくるとの噂も広がる昨今、皇国は一体どうしていこうというのだろう?
再び閉ざされた封魔堂を前にして、異邦人の身ながら、少しだけそんな事を考えたのでした。
[PR]
by Rdms_pride | 2007-02-27 00:17 | たまには冒険者っぽく