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伝説の機獣 〜初めてなので優しくしてくださいII〜

僕たちが暮らす顕界とは隔絶した時間が流れる世界、リンバス。
ある古い文献には辺土または辺獄と訳され、あるべき所へと逝く事を認められなかった魂が逝き、留まり続けるところである、とも記されています。
果たしてすべてを鵜呑みにするわけにも行きませんが、生きとし生けるものすべて女神が見守る下でクリスタルに還る事を約束されたこの地において、なおも留まり続けるもの、とは一体なんなのだろう?

その答えの一つを、先日垣間みてきました。

事の始まりは数日前。

「今度オメガと戦うから、できれば来てね」
「はぁ。行けたら行きます〜」

オメガというのはこれまた古い文献をあたってみると、古代ジラートで作られていた兵器の名称らしく。
どこからかまことしやかに流れてきた噂によると、ジュノお抱えの研究機関がそいつをどうにか再現しようとしていたそうで。
それが再現できたとして、ぶつける先が獣人であればまあいいかも知れませんが、一体何に使うのかと思うと、なんかこう、げんなりとした気分になってきませんか?
それにしても、なんというやる気のない僕の返事。
ですがまったく動じないクラトス殿。リーダーの鑑ですね。
ということで召喚士の修練に邁進しつつ(とうとうアニバーサリリング使い果たしました…)その日を待ったわけですが。

事前に聞いた話ではサポ暗使いを何人か揃えて、行動を徹底的に制限しながら最後は黒魔道士の一斉砲火で仕留める、という計画で、僕も当然その一人として赤魔道士で準備をしていました。
なんと言っても初めて相対する敵ですからね。準備・対策はしてもしすぎるという事はないでしょう…と思いながらジュノ港で待機しつつ略式詠唱の最終チェックまで行っていたのですが。

「イシュカっち、白よろしく」
「マジですか。…了解ですw」

LSに繋いでる面子を見たら白魔道士で出られそうなのが僕だけだったようです。
代わりにさっきまで黒魔だったリーダーが赤に着替え直してました。
白魔道士に着替えられる人自体はいたんですけど…詩人とか黒魔道士でオーダーが出ちゃってましたしね。
そんなこんなで、揃った面子はナ忍白赤黒 暗戦青赤 黒黒黒黒赤吟。
僕が配属されたのは例によって盾PTです。
アタッカーPTと黒PTの赤さんがサポ暗で、僕と同じPTのひとはサポ白でした。
僕の他にも初挑戦の人が10名ほど…果たしてどうなることやら?

ということで、花のような姿で佇むユブヒに赤いカード状の物体を吐かせ、黒い渦が巻き続ける現場へと。
どうでもいいんですがずっとあそこに立っていると、なにか冷えたものが染み込んできて、だんだん寂しい気持ちになって来ませんか?
なりませんか、そうですか。

最終ミーティングと強化魔法の展開を済ませて、いざ突入。
林立する朽ちた柱の向こう側に、ずんぐりとした巨体を四つ足で支える、そいつの姿が見えました。
機械のようでもあり、生き物のようでもある、どこかで見たようなそいつに盾役の二人が素早く注意を向かせ、次いで弱体魔法の数々が浴びせかけられます。
しばらくは黒魔の皆さんが軽い精霊魔法で少しずつ体力を削り、僕はと言えば盾役の二人の補助、すなわち戦線の維持に心血を注いでました。
スタンキャノンを二度まともに食らって、一度目は自分の麻痺から治したらすんなり行ったのに、二度目は盾の二人を優先しようとしたら二度も詠唱を完了できなくてちょっと泣きそうになりましたね。
というか範囲広すぎです。

さて、途中で立ち上がるとは聞いていたのですが実際に間近でみるとなかなか迫力がありますね。
こういうときは「クララが立ったー」と合いの手を入れるのがお決まりらしいのですが(昔の訓話に出てくるヒュームの少女の名前ですね)、残念ながらそんな余裕はなく。
攻め手交代でアタッカーチームの面々が全力で殴り掛かるのを応援しつつ、不慮の痛打に対応するために気が抜けない局面が続きます。
再び四足に戻る時にごろり、と射出されたというか宙に転がり出てきた丸いガンポッドの処理に少し手間取り、後衛側に来るのを阻止してくれた青魔さんと黒魔さんの一人が一瞬で倒される一幕も。

と、色々ありながらもじわりじわりと削り続け、最後は連続魔スタンをリーダーともう一人の赤魔さんが発動して追い込み。
多少暴れられてレーザーシャワーに巻き込まれた人も出ましたが、大きく崩れることもなく、プロトオメガは古代IIの雨の前に機能を停止したのでした。
余談ですがそのレーザーシャワーを食らった時にケアルガ分のMPもおぼつかず、祝福を請おうとしたら遠すぎて盾役一人しか巻き込めなかったとか間抜けな失態を晒した白は僕だけでいいです。
あ、この言い回し前も使った…。

ともあれ、ドロップは尻尾と…どこだっけ、眼?
無事に必要とする人のもとに渡り、やれやれと胸を撫で下ろしました。

古い古い文献に書かれていた事に一分でも真実が含まれていたならば、あれは気の遠くなるような年月の間、朽ちる事も持てる機能を失う事もなく、あの場に佇み続けていたことになるでしょう。
古代の計り知れない技術がそれを可能にしたのか、それとも…。

あの世界はもしかしたら、時間が止まっているか輪のようにでもになっていて、どんな事が起こってもあらかじめ決められた段階まで戻って、何もかもなかった事にしてしまうのかも知れない。
時折そんな事を考えるようになりました。
それを思うと、あの地に棲まう、見た目は顕界に居るものと変わらない生き物や獣人たちも、もしかしたらなにか特別な云われがあってあの地に封じ込められているのでしょうか?
疑問は尽きる事がありませんね。

ただ書けることは、あれがそのまま顕界に出てくる事も、今を生きる人の手によって完全に再現される事も、叶う事がなくてよかった。
リンバスが、隔絶された常世の地で、本当によかった。
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by Rdms_pride | 2007-05-28 15:27 | たまには冒険者っぽく