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放浪しよう、そうしよう

さて、サポートジョブの修練も無事切りの良いところまで終わらせ、久方ぶりに召喚士へと着替えたあたりで、はた、と気が付いたことがありました。

召喚魔法スキルが、真っ白なのです。

どのくらい真っ白かと言うと、それはもう、Lv31あたりからやり直したら丁度いいんじゃないかってくらい、でしょうか…。
一昔前であれば、まあ、ちょっと小突かれただけで詠唱しきれなくなる危険性が高いけれど、それだけの話だし、困ることもあるまい、というノリでいけたのですが、そう、僕がのんべんだらりとサポ上げを楽しんでいる間に、世界のありようがまたひとつ、移り変わっていたのをすっかりと忘れていたのです。

神の見えざる手が為す御業、ちっぽけな僕がいかように騒いだとて今更どうなる事でもありません。ので、その移り変わった内容が是か非かについては、ここでは言及しないことに致しましょう。既に移り変わりのあった当時、多くの人々が議論した事ですし。
ただ問題は…これから先、スキル次第で効果時間が延びるようになった補助履行に期待して、パーティに誘って貰えるような事が、仮にあった場合。僕はどう頑張ってもこれらの期待には応えられない、という事です。それは僕にとっても本意ではないし、仮に声を掛けてくださる方がいたとしたら、その方にとっても不幸です。

それではいけない、ということで、僕はアルザビの街角に出て、適当な人通りの少ないところに陣取り、大気に満ちる精霊にそっと囁きかけました。日差しの温もり、足下に落ちる影、吹き寄せる海風、歴史を刻む石壁…。世界を形作る要素をほんの少しだけ分けて貰い、エレメンタルの姿を結んでは解く、ただひたすら、それの繰り返し。
しばらくの間は無心に続けていられるのですが、段々飽きてくるんですよね…。

どうにもこれ以上は続けられない、そう思い集中を解いたところで、久々に聞く蛮族の皇都襲来警報。召喚士のままでいるのは流石に危険と思い、レンタルハウスへ取って返して赤魔道士に着替えて出撃です。
しばらくぶりのビシージでは、随分大盤振る舞いをするようになった皇国軍からの凶悪な配布テンポラリアイテムに、呆れかえるやらある意味笑えるやら。ひょっとして皇国は冒険者を薬漬けにしてアトルガンに縛り付ける気じゃあるまいか…とあらぬ疑念を抱いてもみたり。まあ、杞憂だと思いたいものですけどね。

ともあれ、通常のLv上げなどとは異なる手続きでパーティが編成される事の多いビシージで、召喚士だけで編成されたパーティとアライアンスを組む機会がありました。そこですかさずリーダーの召喚士さんに疑問をぶつけてみる僕。

「召喚魔法スキルを上げる時って、普通に出し入れするのと、適当に楽な相手をしばくのでは、どっちが速く上がりますかね…?」
「今だと楽を狩る方が速いかもですね」

澱みのない回答。やはり実戦に勝る鍛錬はなし、といった所でしょうか。
となると、呼びっぱなし放置ではなくて、履行を絡めて自分も積極的に動いて戦えるような狩り場を選定するべきってことになります。
つつがなくビシージが皇国側の勝利に終わった後、僕は挨拶も労い合うこともそこそこに、パーティを辞して再び召喚士へと着替え直しました。折角冒険者達を認めている神獣の全てを喚べる身であるというのに、その力を存分に振るわせることが出来ないとなれば、まったくもって神獣達にも申し訳ない事です。

やりぬくならば、己にも他者にも世界にも、誠意をもって行いたい。
僕はそんな事を思いながらサンドリアへと飛び、帰ってきたモグハウスの中で資料を広げ、狩り場を選定しながら、夜を明かしていくのでした。

…まあ目が覚めたらまーたビシージが発令されてたんでアトルガンに戻りましたがね!
空気読んで来てくださいな蛮族軍よ。
by Rdms_pride | 2006-12-05 01:19 | よしなしごと


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